JINの平和演習ノート

世界平和のこと、政治のこと、経済のこと、何か少しでも世の役に立ちたくて綴ります。翻訳者を目指していますので、ニュースの翻訳も交えます。

核武装の無意味可能性

 核兵器を所有する第一の大義名分は「抑止力」であるわけですが、田中宇(たなか・さかい)さんの直近のコラム「多極化と日本(1)」を読むと、日本が核武装したとしても抑止力が発揮されないのではないか、という考えが述べられています。

 田中さんのコラムによればこうです。核武装する際の仮想敵国は中国やロシアです(北朝鮮には触れられていませんね)。核を使うようなまさかの戦争時、日本は関東圏・関西圏に各一発でほぼ機能停止するのに対して、中国は5発落とされても大都市が数多く残り、国家として生き延びることができます。対ロシアの場合も、極東は人口が希薄な地帯であり、日露どちらに大被害が出るのかは自明です。

 その意味において、日本では現状として核武装に意味はなく、アメリカの核の傘に入るほうが有効である(核抑止力が必要ならばという条件のもとで)という分析もあるということです。

 もっとも中露に対してはそうとして、先にカッコ内で断り書きしたとおり、対北朝鮮という意味においては核武装がどういう効果をもつかはわかりません。何分、金総書記という人物がよくわからないですからね。

 今回引用したこのコラムの主題はあくまで「米国の単極主義(ユニラテラリズム)がイラクの失敗を機に衰退するのではないか」ということですが、核武装の有効性に関する議論にも少し触れられていて面白く読めました。感情的感覚的に核保有すべきでないと言っていても対極軸には納得してもらえないわけで、こういう分析的な見方もあるのだと知って正直ほっとしたところでもあります。

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ロシアの語られない現実

 プーチニズムという本を読んでいます。ロシア人ジャーナリストによる、ロシアの現実を知らせる渾身のレポートです。 【“ロシアの語られない現実”の続きを読む】
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公用語を増やす話

 これはあまりにもちょっとした考えです。妄想と言えます。 【“公用語を増やす話”の続きを読む】
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フォックス記者解放の表裏

 フォックスニュースと言えば「右翼タレント(アイドル?)」を何人も抱えるブッシュべったりメディアとして名を馳せているんですが、そのフォックスの記者がガザ地区で謎の勢力によって拉致されたというニュースがあり、これに着目していました。所属が所属だけあってどういう転帰をとるかなと。するとこんな記事が出てきましたよ。 【“フォックス記者解放の表裏”の続きを読む】

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世界はなぜ…

 竹中千春さんの本「世界はなぜ仲良くできないの?」を読みました。サイドバーにも紹介文を載せましたが、この本について少しだけ。

 連日テレビや新聞に映し出される戦争や紛争の風景。テレビの向こうは手の届かない世界で、救いの手を差し伸べたくてもどうにもならないのが現実です。この本では、日本に住む私たちの多くが「安全で豊かな世界」に住んでいて、世界には「危険で貧しい世界」がそちこちにあると説いています。

 この「安全で豊かな世界」と「危険で貧しい世界」の相互作用の中から戦争とかテロとかが産み出される可能性があると言います。根本的に「危険で貧しい世界」が暴力の温床であるわけですが、そこへ武器や技術、情報などの力を与えているのは実は「安全で豊かな世界」であったりするわけです。

 日々安穏と過ごせて、戦争とは直接の縁のない日本住民ですが、やはりどこかで戦争とか紛争に力を与えてしまっている可能性があるのです。そういう意味において、私たち個人が意識を持つこと、小さな活動をすることには大きな意義のあることのように思えます。

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テロと政治生命

 ブッシュ大統領もここへ来て支持率が翳っていますが、不利になると出てくるのが「テロ警戒」と言われています。手品で使うミスリーディング(誤誘導)の技術というわけです。ロンドンでのテロ計画未遂の話題で、記事の翻訳を以下に掲載します。 【“テロと政治生命”の続きを読む】

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どう? 外務省の定員増

 ニュースソースをたどると、去年の9月に小泉総理が演説で各省庁に対し例外なく人員削減させると発言していたことがわかります。この追い風を受けて総務省が(警察庁などごく一部を除いて)5%の定員純減を突きつけていました。もちろん外務省もその例外ではなく、史上初の純減目標にとまどいまくるというニュースが流れていました。外務省はこれまで苦手としてきた対政治家工作を始めたなんて話もありました。

 それが小泉総裁の期限が近づくとどうでしょう。自民党の内部からこんな提言が出てくるわけです。

 外交力強化に関する緊急提言(PDFファイル)

 外務省はこれを受けて10年で2000人増の方針決定だそうです。
 中国や米国、ドイツより外務職員が少ないんだそうで…

 外交力というのは、外務省職員の量より質では?
 …政治家の質の問題かもしれないです。
 米国より少なくて当たり前では? 米国は戦争しています
 中国より少なくて当たり前では? 中国の人口は10倍以上です。

 いや、増員が本当に外交力につながるならそれはそれでよいのかもしれません。いつもいつも気になるのは、このタイミングでこんな話が出てくることです。小泉総理の花道というこの時期に出るということです。国家公務員削減を公約にしておいて、任期切れの頃に公約と逆のことをする。わかっていたことでしょうけど、マニフェストが見せかけにすぎなかったのです。

 さて、総務省はこれからもめるでしょうか? 竹中大臣は外務省に対してチクチクとイヤミを言うでしょうか? なんか、そんな話が伝わってきそうにないですね。自民党総裁選挙の争点になるでしょうか? 麻生さんは外相なんですから何か言ってほしいですが。

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書き直し:劣化ウラン弾

 ふたつ前のエントリーで劣化ウラン弾をさして「小さな原爆と言える」と表現しましたが、これについては撤回して「よくわからない」という表現に替えたいと思います。

 考え直したのは、いろいろとソースを見ていて次のようなことがわかってきたからです。

○いわゆる劣化ウラン弾に使用されるウランは、金属ウラン(U238)
 がメインであって、原子力発電所で使用するRIとしてのウラン
 (U235)を濃縮しているわけではない。もっとも、U235とて天然に
 含まれる割合もしくはそれ以上には含まれているが…。

○金属ウランの半減期は45億年。45億年にわたってα線を発するとも
 言えるが、45億年かけて半減と言うことを考えれば極めて微量な
 放射能であり、自然界に存在するRIと大差ないとも言える。

○ウラン弾は金属ウランの貫通力に期待して作られているのであり、
 放射能に期待があるわけではない。また、非常に高価であり、
 まともに作れる国は原子力発電所の核廃棄物を取れる米国、日本、
 フランスあたり?。

 ということで、劣化ウラン弾=小規模核兵器と考えるのは言い過ぎとわかりました。ただ、絶対に違うと明確に否定し難い点もありました。イラク帰還兵等に放射線の影響を受けたと見られる症状が多いという情報もあり、この点においては議論が分かれています。各地で読んでいてもプロパガンダだ、いや違う、と議論の着地点が見当たりません。

 繰り返しになりますが、やはりしっかりとした疫学調査が重要ということには変わりがないようです。調査の対象となるべき人は帰還兵であったり、イラクで勤務した自衛官であったり、イラクの市民であったり、在日米軍兵士であったり。科学の目で、医学の目で素早く疫学要因を見つけ出さないと、戦争による二次的な被害すら拡大してしまいます。

 終戦の日に願うことがもうひとつ。
 日本は廃棄物としての金属ウランの保有国です。日本のウランが(核?)兵器に転用されることのないよう願っています。

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ブレア首相の無知を嘆く

 英国のコラムニスト、パトリック・コックバーン氏のコラムを以下に翻訳掲載しますが、正直内容は大したことはありません。どこの国でも首相に対する愚痴は尽きるところを知りませんし、イラクで平和を構築することに大いに失敗していることは今さら聞くまでもないことだからです。もっとも、イラクに兵隊を送った側のごく一部の上層の人々にとっては作戦成功だったかもしれないんですけどね。 【“ブレア首相の無知を嘆く”の続きを読む】
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日産、レバノンへ寄付

 レバノンの悲惨な状況が連日報道されています。日本メディアも例にならえばある程度当局の報道規制にかかっていたりするだなんて穿った見方もありますが、さすがに現地の状況は予断を許さないようで、各紙で取り上げています。

 そんななか、日産がレバノンの避難民に寄付をするというニュースを見つけました。ニュースソースはアルジャジーラ。日本メディアでは報道されていないのでしょうか? 少し探した限りでは時事通信社以外に見つかりません。では、この記事を練習がてら以下に翻訳掲載。 【“日産、レバノンへ寄付”の続きを読む】

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日韓は劣化ウラン弾倉庫

 小さな原爆と言ってもいい劣化ウラン弾。米軍がイラクで使ったという話も聞きます。放射性物質が微細な粉塵となって現場領域に残るということで、イラクの市民、アメリカの兵卒、日本の自衛官がみなそれぞれに白血病などに罹患するリスクが高まっていると言えます。

 そんな劣化ウラン弾が安易に使われているということにも怒りは大きいのですが、さらに驚くようなレポートが出ました。劣化ウラン弾は日本や韓国に駐留する米軍が極秘に備蓄しているという話なのです。

 沖縄・米空軍嘉手納基地:劣化ウラン弾40万発を保管
 (source:毎日インタラクティブ)

 5年前の話とはいえ、かなりの量です。嘉手納約40万発、韓国は合計で約270万発ですか…。しかも、いま現在のことについては極秘事項ということでノーコメント。おそらくは今も日本国内のどこかに備蓄されているのでしょう。沖縄かもしれないし、その他の基地かもしれません。

 もう非核三原則がどうにも怪しくなってしまいます。
 日本には、発電・研究目的以外の核物質はなかったはずなのです。
 三原則は破られたのか、昔から虚構だったのか。
 日本の実力を思い知ります。

 全然関係ないんですが、駐留米兵の健康診断を日本側でやらせてもらえませんかね? 結構出てくると思うんです、疫学的に重要な指標がね。
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デモ? 見ないねえ

 かくいう私もデモに参加したりしたことはないんですが、日本では本当にデモがありません。いや、実際にデモンストレーションが全く行われないということではありません。薬害のこと、拉致のこと、自衛隊派遣のこと、支援費のこと、さまざまな問題で実際にデモやシュプレヒコールがあるんですが、全国的な潮流を形成するに至るようなものはないということです。

 フランスではデモによって政策の一部が変化したということもよくあるようですね。ただ、デモは一種の示威行動ですので、なんでもかんでもデモで脅かせばいいんだということではないとも言えますが。それにしても日本ではあまりにデモが目立ちません。なぜでしょうか?

 つたない考えをいくつか挙げてみると…。

 1. 政治といえば投票だけ、という意識。あるいは政治無関心。
 2. 日常に埋没。デモに参加している暇はない
 3. デモしても変わらないという無力感
   (→選挙棄権と同じ理由か?)
 4. デモ関連の報道が制限され、全国的に火がつかない

 国民の意識の問題か、体制に封殺されているのか…
 どうなんでしょう。やはり政治は遠い世界なのでしょうか。
 全国的に抗議の声をあげなければならない事柄は、本当に一つもないのでしょうか。わたし自身も、ひとつ考えてみたいと思います。

テーマ:日本の未来 - ジャンル:政治・経済

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